ミッシングリンクとWindows


どうしてパソコンってCドライブなんだろうね?
AやBは、どこにあるの?
パソコンに詳しい人なら知っている話ですが、知らない人には、さっぱり分からない話です。



この話、実は、単純です。
最初の頃のパソコンが、フロッピー起動だった頃、そこがAドライブになっていました。
フロッピーのドライブが2基になればA、Bとなります。
その後、ハードディスクだのCDドライブだのが登場して、そちらがCドライブになりました、という話です。
今、フロッピーディスクは絶滅種ですから、A、Bドライブを見ることもないでしょう。
もちろん、仕様上は生きていますから、適切につなげば表示されると思いますが、ほとんどのケースで、起動ドライブ=Cドライブのみ、というパソコンが溢れている訳ですね。

少々余談ではありますが、NECのPC-9801シリーズでは、起動ドライブがAになりました。
例えば、フロッピーから起動したら、それがAドライブ。
ハードディスクから起動したら、そこがAドライブです。
この仕様、慣れてしまえば便利ですが、Cドライブ固定の今の仕組みに慣れてしまうと、ちょっと戸惑います。
起動したドライブによって、ドライブレターが変わってくる訳ですから、プログラム側の対応が面倒になります。
幸いなのか残念なのか、その98と呼ばれたシリーズは、ほぼ絶滅してしまいましたので、その仕様に悩まされることはないでしょう。

本題に戻ります。
要は、歴史を知ってしまえば、いきなりCから始まるドライブの謎も、簡単に理解できます。
そう考えると、進化論とかも似たようなものかも知れません。
    どうして、あんなところにツノが生えているのか?
    どうして、あんなに派手な模様なのか?
今目の前に存在する生物の「なぜ」を、その場で考えてもなかなか難しいですが、歴史を思えば、それが自ずと分かるようになるでしょう。
何が何から進化して、どういう環境で生き延びたからこういう風に進化して、などなど、その流れが今につながれば、今の姿も説明できるでしょう。

一方で、今の姿から遡ることと、昔の姿を進めてみることと、2つの方向から考え、両方が交わるべきところが、実はよく分からない、という事態にも遭遇します。
簡単な例だと、人類だそうで、人間の祖先はナントカ原人などと遡れる話と、原始的なサルが進化してこうなった、という話は、本当ならどこかで合流するはずです。
しかし、ちょうど、その辺りがよく分からない、というのが定説だそうで、こういうのを「ミッシングリンク」というそうです。

歴史の狭間にある、よく分からない存在。
パソコンで例えるなら、WindowsMeとか、Windows Vistaみたいなのがミッシングリンクかも知れません。
本来は、そこにあった筈ですが、ほとんどの人が存在を覚えていない(笑)
Windows8あたりも、ミッシングリンクでしょうね。



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