文句を言うならカネ出しな

『アサ芸ブラス』というサイトで目についた記事見出し。

「制作費ゼロでは番組は作れない」24時間テレビ批判に業界関係者が“反論”!

24時間テレビに対して「タダで作れ」という批判の声でもあるんでしょうか?
何故か、この手の『現場』は、制作費ゼロ円を『お金を使わない』と解釈しがちな気がします。
そもそも、制作費ゼロ円で作れるわけがありません。
当たり前ですが、他の番組を作るのと同じだけ制作費用がかかり、単純に、それらを「どこが払うか」という話なんですけどね。



もし「ボランティア=無償」という一部の勘違いな人たちを納得させるなら、「テレビ局はスポンサー様から一切、お金を集めず、局の身銭を切って番組制作を行いましょう」、という話が落とし所でしょうか?
当然、番組制作にかかる費用は、局から支払われますが、それらを辞退して寄付すれば、何となくボランティア番組っぽいですね。
でも、辞退しても番組制作に費用はかかっていますので、これは、制作サイドが支払った、だけの話。
やっぱり制作費ゼロ円ではありません。

しかし、テレビ番組なんて、スポンサーが出したおカネで作られたものをタダで視聴しているだけなんだから、24時間テレビが、どこのおカネで作られていようが、タダ見の視聴者が文句を言うようなものでもないでしょう。

そう考えていくと、おカネを出していない視聴者なんぞに、番組制作過程でのおカネの流れについて、何ら、文句を言う資格はないんですが、そういう声を上げるのが正義だと勘違いした正義マンが溢れる世の中なので、仕方がないと言えば仕方がないでしょうか。
病んでる時代ですなぁ。

突き詰めれば、この問題、そういった巨額の費用を払って番組を作るくらいなら、その費用を全部、募金に回すべきでは、という部分の是非になります。
しかし、これについては、前々から主張している通り、100億円出して番組を作って 1億円の寄付を集めたから、マイナス99億円という発想がおかしいのです。
24時間、100億円で作った、普通のバラエティー番組を流していれば、当然、募金はゼロ円ですから、マイナス100億円です。
つまり、チャリティー番組を作ることで、ただ見ているだけじゃなくて、お金を集められる訳ですから、目的は達しているし、集めた募金を制作費に回しているんじゃなければ、文句を言うのも変な話です。

とりあえず文句を言いたい人もあれば、大型チャリティー番組に参加して、良いことをした気分に浸りたい。
やっぱり、色々と病んでいる時代ですなぁ。

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