自分向けのオーダーメイド

ほぼ毎日、コーヒーを淹れるようになって、何年経ったか分かりません。
なにせ、職場にも、それっぽい道具を持ち込んでいますので、平日も、です。
ただ、ウンチクを語るおっさんのように、いい道具とか使いません。
出来るだけ安価なもので、普通に作れるようにするのが最上と考えています。
あれですね、料理で「だしの素」は問題ない派です、いや、問題ないどころか、普通に使っています。

そんな日々で気付いたのは「同じ味を安定して出すのは難しい」ということです。
おそらく、プロであれば、豆の挽き方にこだわり、豆のロースト具合にこだわり、そもそもの豆にこだわり、お湯の温度や量、注ぐ速度などなど、さまざまな点にこだわった上で、安定した「これぞ」というものを出すんでしょうね。
正直、いくら、飲む直前に豆を挽いていても、そこらのお店で普通に買ってくる以上、比べるのが無理な話です。

一方で、そうして作られた安定した逸品が常に美味しいコーヒーか、というと甚だ疑問があります。
これまた、食通と呼ばれる方は、それなりに安定した味覚を持っていて、あの店のあのコーヒーはこれだ、という味を絶対値として判定できると思っていますが、それは分析機械の範囲であり、生身の人間の味覚として「価値」があるか、ということです。
私に限らずとも「今日は濃いめのが飲みたい」「今日はスッキリしたのを」「酸味が強めのものを」と、その都度、求めるものが違っていて然りだと思いますが、そうであれば、私の価値観で最高のコーヒーは「飲みたと思った味」となります。

そういう意味なら、ようやく、自分向けのを淹れることができるようになりました。
もちろん、同じ豆を使っている以上、限界はありますが、可能な範囲でメリハリをつけることで、自分向けのが淹れられます。
結果的に、それが、最高の贅沢じゃないかなぁ、と思う次第ですが、これも、ウンチクを語るおっさんの範疇かなぁ(笑)

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