雑然とした店内

豊田市内に点在するトヨタ生協。
しばしば、利用しますが、トヨタ生協本部店も、その1つです。
一応、総本山になるんでしょうが、やや建物も古く、歴史を感じるよりボロさを実感しますが、そこそこ頑張っている印象です。

そんなトヨタ生協本部店、数ヶ月前に、リニューアルというか整理というか、1階の食料品売り場をきれいにしました。
内容的には、ボロかったものを見栄えよくし、並び方を見直し、といった感じ。
一番関心したのは、通路上に雑然と置かれていた陳列品を撤去した点です。
今まで、通路の真ん中に陳列棚というか陳列台が置かれており、おかげで、台の左右の通路は、カートがどうにかすれ違いできる程度で、正直、あまり快適とは言えませんでした。

しかし、それらが撤去され、スッキリしました。

この通路は、こんなに広かったのか!と感心したレベルです。
通路が広いと、ここまで気持ちの余裕ができるのか、と買い物中の環境の快適さを痛感しました。
ただ、それもその時だけ。
少しずつ、少しずつ、陳列台が戻ってきて、もう、以前と同レベルです。

当然、通路上の陳列台を撤去すれば、店内に出せるアイテム数が減ってしまい、品出しの回数も増えます。
また、動きの大きいセール品やイチオシ品を置く場所の確保に苦労します。
結果的に、店の判断としては、アイテム数を増やす方が合理的と判断したのでしょう。
ちょっと残念です。

もちろん、スーパーのような場所は、以前のように「今日は何にしようかしら」とウロウロとするよりは、共働きなどの影響もあり、計画的な「買いだめ」の方が増えたのでしょう。
目的さえ分かっていれば、店内のルートも決まりますし、置かれているアイテム数が多い方が便利とも言えます。
特に、通常のスーパーと違い、生活協同組合は組合員によって成り立っているため、単なる店側の判断だけではなく、そういった利用者側の声も大きく影響していると思われます。

この先は、個人的な趣味趣向ですが、そういうルーチン的な買い物の行き着く先が、「通販」じゃないかと思います。
しばしば、書籍の購入は本屋か通販か、と話題になることがありますが、本屋には、店内をウロウロして、気になったものを手に取り、中身を確認したり、全く知らないようば分野の本に出会う確率も増えます。
それと同様、スーパーも効率的な買い物だけでなく、何かを発見するワクワク感が必要じゃないでしょうか。
通路の広い、ホームセンターなんか、もう、目的もなく店内をうろつくだけでワクワクします。
一方で、ドン・キホーテのように「これでもか」と詰め込まれた陳列の作法は、好きな人もあるでしょうが、私はかえって疲れます。

ウィンドウショッピングすら、もはや、リアルではなく画面越しになった時代。ゆったりした通路で、のんびりと買い物をしたい、というのは、時代遅れなのかも知れません。




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